尾道といえば坂の町。フィルムカメラと共に歩き回った日の記録。
尾道駅 - 商店街
瀟洒なカフェと古風な民家が入り混じり、さらに時折リノベーションを経た古民家店舗が並ぶ街、尾道。北の急坂を見上げながら、駅前から連なる商店街を行く。
Nikon F3はAEの測光範囲が狭いのだが、それと輝度差を加味しても今回はやたらとアンダーに振れている(掲載カットは補正済み)。一度旧製品メンテナンスサービスのお世話になるべきかもしれない。
千光寺近傍
尾道において最も坂が多く、そしてコントラストの強い場所。
特に猫の細道は、尾道の最も陰の濃い空間でもある。
向島・後藤鉱泉所
一気に景色が明るくなる。
山を下り、フェリーで尾道水道を渡って向島へ。90年前からサイダー業を営む後藤鉱泉所が、今日まで変わらず島の中央に建っている。
折古ノ浜トンネル・厳島神社
タクシーは因島から人気の無い海沿いの道をひた走り、ひとつ隣の岩子島へ。
岩子島には西岸を切り取るように山筋が走っており、遠い島々と海を背に折古ノ浜トンネルが佇む。空間のワープを感じさせるその空間から、さらに20分ほど歩くと海岸に辿り着く。そこには半ば海に浸るようにして、一基の鳥居と厳島神社が構えている。
尾道東部(艮神社周辺)
舞台は尾道市街に戻り東部方面へ。こちらは密度の高い昭和アパートメントを中心とした街並みが残っている様子。
喫茶「キツネ雨」
幽玄な雰囲気と瀟洒なフードが話題になっている喫茶店。大正クラシカルな女中さんが、丁寧に淹れたコーヒーや星の降るクリームソーダをサーブしている。暗めの世界にポジフィルムは若干厳しかったか。
「LOG」
千光寺山の中腹に構える、アンティークアパートメントを改装したデザイナーズ・ホテル兼カフェ。
セージグリーンとブラッシュピンクに塗られた壁、Aestheticな家具、窓からは尾道水道を挟んで向き合う街並みと因島。落ち着いた雰囲気。
マスターが強面かと思いきや急に茶目っ気出すのがポイント高い。カメラ持ってた少年の前にスッと座ってみたりするところ、私は嫌いじゃないです。
ここで滞在時間がギブアップ。尾道駅から山陽線へ。
おしまい。
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